LSIデザインコンテストin沖縄2009/参加報告
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[[LSIデザインコンテストin沖縄2009]]
*参加報告 [#h4c6582e]
感想その他。
----
#contents
**参加団体 [#b955c1e0]
-Chosun University, Korea
-沖縄工業高等専門学校
-大分県立工科短期大学校
-Institute Teknologi Bandung, Indonesia (2チーム)
-九州工業大学
-会津大学
-千葉大学
-東京工業大学
-大阪大学
**結果 [#a1f73d35]
-優勝 (電子情報通信学会SIS賞)
--Institut Teknologi Bandung, Indonesia
-優勝 (半導体産業新聞社賞・LSI of the Year for Student)
--東京工業大学
-準優勝 (ザイリンクス賞)
--Institut Teknologi Bandung, Indonesia
**寸評 [#w9a7ba5e]
-Chosun University, Korea
--Ultra Compileによる合成。
-沖縄工業高等専門学校
--マルチサイクル化。可変クロック方式。
-大分県立工科大学
--マルチサイクル化。音声信号処理によるデモ。
-Institut Teknologi Bandung, Indonesia (Team "Zoiros")
--0.18μmのライブラリで1GHz動作のMIPSプロセッサ。
-Institut Teknologi Bandung, Indonesia (Team Ganesha ANT)
--2命令同時実行スーパースカラプロセッサ。分岐予測。
-九州工業大学
--3命令同時実行スーパースカラプロセッサ。
-千葉大学
--16コアのマルチコアプロセッサ。SIMDの拡張命令を実行可能。
-東京工業大学
--MipsCoreDuoというマルチコアプロセッサ。マルチスレッドによる並列処理、仮想シングルコアモードによる高速処理、ミラーリングモードなどのいくつかのモードをサポート。設計したコアはチップ化され、オリジナル基板上で動作していた。TETRI5というアプリケーションによるデモ。
-大阪大学
--拡張命令によって高速にバブルソートを実行するプロセッサ。拡張アルゴリズムも検討。
**考察 [#ibb00930]
今回受賞に至らなかった原因として、設計課題であったプロセッサ自体を軽視しすぎたことが挙げられる。受賞した他のチームはスーパースカラやマルチコアなどを導入していた上で、デモ環境を整えていた。MIPS32のフルインストラクションを実装してきたチームもあり、コンパイラを使ったアプリケーションの製作も当然のように行っているようであった。
**他大学との差 [#m56b0707]
知識や技術では他大学とそんなに差を感じなかった。例え海外の大学、東工大、阪大といった名のある実力校と比べても、我々の知識や技術は十分通用するものだと思う。会津大学という地方の大学だからといって引け目を感じる必要は全くない。むしろ自信を持って望むべきだ。
今回はプロセッサの設計という設計課題であったからかもしれないが、研究室で行った輪講([[ディジタル数値演算回路の実用設計>勉強会/輪講/ディジタル数値演算回路の実用設計]]+[[RPR>勉強会/輪講/Research Papers Reading 2008]])にほとんどのアイデアは集約されていた。
受賞に至ったチームと比較してみると、我々に足りなかった部分は"実行力"や"モチベーション"だと思う。技術のサーベイを行って、どのようなものかを調べるのは誰でもできる。それを実装するのは、やはり時間がかかるものだが、実行力のあるチームは様々な技術を実装し、形にしていた。さらに、彼らの作品は自分たちが満足するだけのデザインではなく、学術的な観点からも評価されるようなアイデアがいくつか織り込まれていた。審査員も感嘆していたことだが、海外の大学の学生のコンテストにかける意気込みは、やはり素晴らしいものがあった。
**教訓・アドバイスなど [#n3c7bae5]
-スケジューリングは大事。
--まずは提出できるレベルのものを早期に作る。
--メンバーが多いときは同期をとる。ミーティングを定期的に行う。
-ドキュメント作成に時間をかける。
--どんなに凄いものを作っても、審査員はドキュメントしか読まない。
--自分たちの作品の"売り"は何か。それをアピールする方法は何かを考える。
--初期の設計コンセプトと、完成後にアピールできるポイントは異なる。(後付けでも良いから、良い部分を主張する)
--図表を多く、分かりやすく。(プレゼンを作るときにも楽になる)
-デモ環境は既存のものを流用して、なるべく簡単に組み上げる。
--あくまでも設計課題に沿ったアイデアの実現を重視しよう。
--もしくは、デモ環境のためのスペシャリストがチームに1人いても良いと思う。
--簡単な方法は小さなプロセッサを埋め込んで制御させる方法か。(今回はプロセッサ自体の設計だったけど)
-発表会・懇親会の場での情報交換はとても大事。
--会津大学にいるとどうしても視野が狭くなりがちなので、こういう機会を活かそう。
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[[LSIデザインコンテストin沖縄2009]]
*参加報告 [#h4c6582e]
感想その他。
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**参加団体 [#b955c1e0]
-Chosun University, Korea
-沖縄工業高等専門学校
-大分県立工科短期大学校
-Institute Teknologi Bandung, Indonesia (2チーム)
-九州工業大学
-会津大学
-千葉大学
-東京工業大学
-大阪大学
**結果 [#a1f73d35]
-優勝 (電子情報通信学会SIS賞)
--Institut Teknologi Bandung, Indonesia
-優勝 (半導体産業新聞社賞・LSI of the Year for Student)
--東京工業大学
-準優勝 (ザイリンクス賞)
--Institut Teknologi Bandung, Indonesia
**寸評 [#w9a7ba5e]
-Chosun University, Korea
--Ultra Compileによる合成。
-沖縄工業高等専門学校
--マルチサイクル化。可変クロック方式。
-大分県立工科大学
--マルチサイクル化。音声信号処理によるデモ。
-Institut Teknologi Bandung, Indonesia (Team "Zoiros")
--0.18μmのライブラリで1GHz動作のMIPSプロセッサ。
-Institut Teknologi Bandung, Indonesia (Team Ganesha ANT)
--2命令同時実行スーパースカラプロセッサ。分岐予測。
-九州工業大学
--3命令同時実行スーパースカラプロセッサ。
-千葉大学
--16コアのマルチコアプロセッサ。SIMDの拡張命令を実行可能。
-東京工業大学
--MipsCoreDuoというマルチコアプロセッサ。マルチスレッドによる並列処理、仮想シングルコアモードによる高速処理、ミラーリングモードなどのいくつかのモードをサポート。設計したコアはチップ化され、オリジナル基板上で動作していた。TETRI5というアプリケーションによるデモ。
-大阪大学
--拡張命令によって高速にバブルソートを実行するプロセッサ。拡張アルゴリズムも検討。
**考察 [#ibb00930]
今回受賞に至らなかった原因として、設計課題であったプロセッサ自体を軽視しすぎたことが挙げられる。受賞した他のチームはスーパースカラやマルチコアなどを導入していた上で、デモ環境を整えていた。MIPS32のフルインストラクションを実装してきたチームもあり、コンパイラを使ったアプリケーションの製作も当然のように行っているようであった。
**他大学との差 [#m56b0707]
知識や技術では他大学とそんなに差を感じなかった。例え海外の大学、東工大、阪大といった名のある実力校と比べても、我々の知識や技術は十分通用するものだと思う。会津大学という地方の大学だからといって引け目を感じる必要は全くない。むしろ自信を持って望むべきだ。
今回はプロセッサの設計という設計課題であったからかもしれないが、研究室で行った輪講([[ディジタル数値演算回路の実用設計>勉強会/輪講/ディジタル数値演算回路の実用設計]]+[[RPR>勉強会/輪講/Research Papers Reading 2008]])にほとんどのアイデアは集約されていた。
受賞に至ったチームと比較してみると、我々に足りなかった部分は"実行力"や"モチベーション"だと思う。技術のサーベイを行って、どのようなものかを調べるのは誰でもできる。それを実装するのは、やはり時間がかかるものだが、実行力のあるチームは様々な技術を実装し、形にしていた。さらに、彼らの作品は自分たちが満足するだけのデザインではなく、学術的な観点からも評価されるようなアイデアがいくつか織り込まれていた。審査員も感嘆していたことだが、海外の大学の学生のコンテストにかける意気込みは、やはり素晴らしいものがあった。
**教訓・アドバイスなど [#n3c7bae5]
-スケジューリングは大事。
--まずは提出できるレベルのものを早期に作る。
--メンバーが多いときは同期をとる。ミーティングを定期的に行う。
-ドキュメント作成に時間をかける。
--どんなに凄いものを作っても、審査員はドキュメントしか読まない。
--自分たちの作品の"売り"は何か。それをアピールする方法は何かを考える。
--初期の設計コンセプトと、完成後にアピールできるポイントは異なる。(後付けでも良いから、良い部分を主張する)
--図表を多く、分かりやすく。(プレゼンを作るときにも楽になる)
-デモ環境は既存のものを流用して、なるべく簡単に組み上げる。
--あくまでも設計課題に沿ったアイデアの実現を重視しよう。
--もしくは、デモ環境のためのスペシャリストがチームに1人いても良いと思う。
--簡単な方法は小さなプロセッサを埋め込んで制御させる方法か。(今回はプロセッサ自体の設計だったけど)
-発表会・懇親会の場での情報交換はとても大事。
--会津大学にいるとどうしても視野が狭くなりがちなので、こういう機会を活かそう。
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