前川/教育/プロジェクトマネジメントの基礎と実践
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[[前川/教育]]
#contents
**Lecture 1 "システム開発の動向 - システム開発プロジェクト、情報白書、技術マップ" [#o2b6bf32]
***Key word [#d077112d]
-組み込みソフトウェアとグローバル化
-情報白書
-情報技術マップ
***システム開発 [#a265ed5a]
>顧客の要件に合った新しいシステム、もしくはソフトウェアを造り上げる作業
<
>システム開発に必要な3要素
+設計手法などの技術(SWENG)
+作業管理の手法(PM)
+技術者(PMを含むITエンジニア)
***プロジェクトマネジメント [#ed95dc38]
>個々人を&color(red){組織化};して&color(red){作業を順序良く};行うことにより
+決められた品質以上で(Q)
+決められた予算以内で(C)
+決められた期間以内で(D)
<
>&color(red){成果物};を作り上げること。
***情報サービス産業白書 [#a579e0d5]
>情報サービス産業の現状、基礎データ、技術、将来展望などを解説した資料
>(社)情報サービス産業協会(JISA)が毎年発行
***情報技術マップ [#bc7ae98a]
**Lecture 2 "プロジェクトマネージャの役割とキャリア - スキルとキャリア, コンピテンシー" [#geac45bc]
***Key word [#uf966ae5]
-ITSS
-コンピテンシー
***IT系の職種 [#w3ca23fb]
|職種|主な活動|h
|マーケティング|市場動向の予測/分析、事業戦略、販売戦略、実施計画策定|
|セールス|顧客への課題解決策の提案|
|コンサルタント|ビジネス課題解決のための助言、提案、カウンシル|
|ITアーキテクト|アーキテクチャ(システム方式)設計|
|プロジェクトマネジメント|プロジェクトの管理/統制|
|ITスペシャリスト|システム上の課題解決に係わるシステム設計、構築、導入、テスト|
|アプリケーションスペシャリスト|業務パッケージの開発、設計、構築/導入、テスト|
|ソフトウェアデベロップメント|ソフトウェア製品の企画、仕様設定、制作、テスト|
|カスタマサービス|オンサイトでのソフトウェア/ハードウェア導入、カスタマイズ、保守、修理|
|オペレーション|システムの運転、ネットワークの運用/監視、サービスレベル管理、機器構成管理、ヘルプデスク|
|エデュケーション|研修の企画、カリキュラム/教材開発、インストラクション|
***ITスキル標準(ITSS) [#x49b6bab]
>各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標。
>産業におけるITサービス・プロフェッショナルの教育・訓練等に有用な「ものさし」(共通枠組み)を提供しようとするもの。
***コンピテンシー [#w37dfeb1]
>スキルや知識などは表面に現れるため評価しやすい。反面、使命感や自己表現、特製、動機といった部分は、表面にはあらわれないが結果を最も左右する要因となることが多い。これがコンピテンシーである。「高い業績をあげる行動特性」とも言い換えることができる。
**Lecture 3 "システム開発プロセス(要求分析、設計、プログラミング、テスト)" [#b83ecc7e]
***Key word [#ce720d78]
-ソフトウェアライフサイクルモデル
--ウォーターフォール
--反復型
---インクリメンタル
---イテラティブ(RUP
***ソフトウェア・エンジニアリング [#z4f145c3]
+ソフトウェアの開発、運用、および保守に対する。系統的で規律に基づいた定量的なアプローチの適用、すなわち、ソフトウェアに対するエンジニアリングの適用。
+1のようなアプローチに関する研究
***ソフトウェア・ライフサイクル [#t6ea716a]
>ソフトウェアの開発計画策定から、開発実施、保守までの一連の活動
***ソフトウェア・ライフサイクル・モデル [#ue7f70fd]
>開発プロセスののこと。
|計画|要件定義|外部設計|内部設計|開発実施|統合テスト|システムテスト|保守|
+ウォーターフォール型
>開発工程を局面に分割し、各局面の成果物を次局面に引き継ぐ。
--長所
---局面の成果物が明確。
---分業が可能。
---コーディング前に設計が確定する。
--短所
---要件変更への対応が難しい。
---利用者にシステムを見せられるのはプロジェクトの後半
---上流工程で混入した欠陥の検出が遅れがち。
---未経験技術・新製品を使う場合、下流で問題が出る危険性大。
<
+反復型
--長所
---ユーザの要望に合ったソフトウェアが作りやすい
---出来上がった仕様、ソフトウェアを都度、ユーザに確認の上進められる。
---未経験技術、新製品を使う場合、早い時点で検証ができる
--短所
---開発範囲が決まりにくい
---開発の全体計画が確定しにくい
---契約書が作りにくい
---全体的に要員ははじめから用意する必要あり。
--インクレメンタル
>ソフトウェアをいくつかの部分に分割し、順次開発・リリースを行う。
>基盤部分から業務機能部分へ
<
--イテラティブ
>短いサイクルで反復を繰り返し、順次リリース。
>ソフトウェアの全体を最初は薄く作り、徐々に肉付けしていく方法。
>動くものを早くリリースすることで、開発に伴うリスクを早期に低減させる。
<
+アジャイル型
>基本的にはイテラティブ型
>要件は変更するという前提のもとに、変化への対応のコストを最小化
>反復サイクルは1週間から3か月程度と短く、ユーザーからのフィードバックをより頻繁に得る。
>開発者間、および開発者とユーザーのコミュニケーションを重視。
<
**Lecture 4 "プロジェクトとは、プロジェクトマネジメントの技術体系 - "プロジェクトとは"事例演習" [#u265cb4f]
***Key word [#dc1c8bfd]
-プロジェクトの定義
-PMBOK
-ステークホルダー
***プロジェクトの定義 [#oeaa9457]
+人により遂行される。
+使用資源の制限がある。
--&color(red){Cost};:使えるお金と労力が決まっている。
+計画され、遂行され、管理される。
+有期性がある。
--&color(red){Delivery};:一定の期間に完成させる。
+成果物やサービスの独自性がある。
--&color(red){Quality};:作り出すものが決まっている。
***PM Body of Knowledge(PMBOK) [#k414c838]
>プロジェクトマネジメントの基礎知識体系
***ステークホルダー [#u42d2fbd]
>企業・行政・NPO等の利害と行動に直接・間接的な利害関係を有する者を指す。 また、日本語では利害関係者という。(wikipediaより)
***プロジェクトマネジメント技術の体系 [#b664a972]
|プロジェクトの計画|トラッキングとコントロール|プロジェクトの完了|
|開発方法論と工程、見積もり、スケジュールの作成、品質管理計画|進捗、コスト、品質|~|
|>|契約管理|~|
|>|リスク管理|~|
**Lecture 5 "プロジェクトマネジメントの技術 - プロジェクト計画(見積り)" [#kd6011ae]
***Key word [#mc2aa925]
-何を見積もるのか(規模、工数、…)について
-見積もり手法
***プロジェクトマネジメント計画書 [#k80b3e56]
>成果物、予算、期間が決まっている時に具体的なアプローチ方法を文書化したもの。
***各種見積もり手法 [#o5f5cda1]
-局面工数配分法
>ある局面から作業を見て、開発の費用を予測する考えるやりかた。
--規模から工数を導き出す。
<
-ファンクション・ポイント(FP)法
>ファンクションのサイズや数からどのくらいの予算がかかるか推測するやりかた。
**Lecture 6 "プロジェクトマネジメントの技術 - プロジェクト計画(マスタースケジュール、演習)" [#ef5afda3]
***Key word [#ke804569]
-ネットワークダイアグラムのAOA
-トラッキングとコントロールの対象の4項目
***マスタースケジュール [#i64a2363]
>プロジェクトを開始する前の計画書
>作業の順序と所要時間を示す。
-ガンチャート
--依存関係がわかりずらい。
-ネットワークダイアグラム
--作業の順序、作業相互の依存関係がわかりやすい
--Activity-On-Arrow(AOA)を使用。
-Work Breakdown Structure(WBS)
--細分化された作業項目を明記。
***トラッキングとコントロール [#p1e17ea4]
>プロジェクトを実行するときの技術
-トラッキング
--状況の継続的な把握
-コントロール
--計画から逸脱した時の対策
-トラッキング、及びコントロールの対象
--品質(Quality)
---成果物が、指定の条件や使用に従い、またプロジェクトの基準や標準手順に則って、一貫性を持って作成されることを検証する。
--進捗(Delivert)
---プロジェクト全体/各局面/個別タスクについて、計画に対する進捗状況を把握・評価し、実施成果を確認する。
--コスト(Cost)
---費目別に、コスト・プランに対する実績値を把握し、計画の膨れ上がりをコントロールする
--リスク
---リスク状況の変化を監視し、ひつよな対応を策定、実施し、対策の実施状況を確認する。
**Lecture 7 & 8 "プロジェクトマネジメントの技術 - 進捗管理EVM" [#hf08781d]
-日本IBM 箱嶋 俊哉さん
***Key word [#u497b473]
-傾向の把握:BAC,PV,EV,AV
-差異の把握:SV,CV,SPI,CPI
-今後の予測:ETC,EAC,VAC
-EMV
-良い進捗:(SV>0) or (EV>0) or (SPI > 1) or (CPI > 1)
-悪い進捗:(SV<0) or (EV<0) or (SPI < 1) or (CPI < 1)
***Earned Value Management(EVM) - 定量的な進捗マネジメント手法 - [#o57bd144]
>従来の進捗管理では局面ごとに進捗を測る&color(red,){ものさしが異なる};。
-予定と実績(コスト)のみ表示
-成果物数/工数ベース
<
>なのに対しEVMではプロジェクト全体を通じて進捗を測る&color(red,){ものさしが同じ};。
-予定と2種類の実績(コストと出来高)を表示
-コストベース
-重み付け
<
>EMVで用いる基本的な指標
|略語|正式名称|式|意味|
|BAC|Budget At Completion||プロジェクト終了までの総合コスト|
|PV|Planned Value||各予想出来高に対するコスト(ベースライン)|
|EV|Earned Value||各実績出来高に対するコスト|
|AC|Actual Cost||実際に使用したコスト|
|SV|Schedule Variance|EV - PV|スケジュール差異|
|CV|Cost Variance|EV - AC|コスト差異|
|SPI|Schedule Performance Index|EV/PV|スケジュール効率指数|
|CPI|Cost Performance Index|EV/AC|コスト効率指数|
|EAC|Estimate At Completion|AC + (BAC - EV)/CPIなど|完了時の予想コスト|
|ETC|Estimate To Complete|EAC - AC|残っている作業に対する予測コスト|
|VAC|Variance At Completion|BAC - EAC|プロジェクト終了時のコスト差異|
<
>差異と効率指数が示す内容
-SV (スケジュール差異)
--SV > 0 進み
--SV = 0 オンスケジュール
--SV < 0 遅れ
-CV (コスト差異)
--CV > 0 予算内
--CV = 0 予算通り
--CV < 0 コスト超過
-SPI (スケジュール効率指数)
--SPI > 1 早い
--SPI = 1 予定通り
--SPI < 1 遅い
-CPI (コスト効率指数)
--CPI > 1 予算より少ない
--CPI = 1 予算通り
--CPI < 1 予定より多い
<
>EVMにおける分析の手順とポイント
+累積データの調査(PV,EV,AC.BACなど)
--全体的な傾向を見る
--ただし、累計データではマイナスの差異が隠れてしまう可能性がある。
+差異に注目(SV/CV,SPI/CPIなど)
--プラスの際に説明がつくのか。
+当期での差異を見る。
--傾向の始まりや著しい差異
+重要性の識別基準
--差異が±10%超え
--突然の傾向変化
**Lecture 9 & 10 "パッケージ型開発(ERP)におけるプロジェクトマネジメント" [#d614dac8]
-アイ・スター 小山 宗司さん
***Key word [#w65098ba]
-従来型システム開発とEPRプロジェクトの違い
-Fit/Gap分析とは
***Enterprise Resource Planning(EPR) [#ga4cbf73]
+EPRの概念:
--企業グループ全体(Enterprise)の業務プロセスの簡素化、統合化を実現し、管理レベルの向上と経営資源(Resource)の有効活用(Planning)により、経営への貢献を行う。
+EPRパッケージの条件:
--基幹業務をカバーしていること。
--統合システム、統合データベースであること。
--標準業務プロセスが提供されていること。
+EPRによる統合システム:
--製造業での基幹業務機能を提供
--小売業での基幹業務機能を提供
+EPR導入の狙い:比較的短期間に、業務が使える情報システムが作れる。
--業務改革の推進
--スピード営業
--業務の簡素化、効率化
--グローバル対応、情報の共有化
--開発・保守コスト削減と期間短縮
--SCM・CRMの基盤
+EPRの魅力:システムを効率よく、品質良く、いかに開発するかよりも、どのようにパッケージされたものを使いこなすか!
--統合システムの実現
--BPRの道具としての活用
--機能の広がり
--テンプレートの活用
--最新IT技術への追随
--開発・保守の生産性向上
***従来型システム開発プロジェクトとEPRプロジェクトの違い [#h7d9d105]
>従来型(オーダーメイド型)
-開発要件を満たすように1からプロジェクトを組んでいく
<
>EPR型(レディメイド型)
-提供されている機能が利用可能かを確認 => Fit/Gap分析
-提供機能を自社向けにカスタマイズ => プロトタイプ開発
-不足機能を追加開発(Add-on)し、統合テスト実施
-ERPシステムにデータ移行 => 本番稼動
**Lecture 11&12 "国家レベルのプロジェクトについて" [#x82251e0]
- YS Kim 先生
***課題レポート4 政府プロジェクトとIT [#xf4c0363]
-"YK Kim氏の講義の中で、「Developing countryの大きな問題のひとつに政府や公務員の腐敗があり、ITはその問題の解決手段となる。」との話がありました。なぜ、Itはその解決手段となるのか。想定される具体例をあげて説明せよ。尚、必ずしもNepal政府での実際の事例でなくてもよい。"
-ワードにて。
**Lecture 13 "グローバルプロジェクト - オフショアー開発でのプロジェクトマネジメント" (テスト範囲外)[#zd11ee11]
- 富士通 菅沼氏
***Key word [#t1435961]
-海外プロジェクト推進する上で考慮しておくべき事項
--オフショア故に複雑となる事柄(コミュニケーションの制約・言語、文化)
--SOW(Statement of Work)
***海外プロジェクト推進する上で考慮しておくべき事項 [#sed39c4e]
+お国の事情・お客様の環境を認識してのプロジェクト推進
--無血クーデターが起こった。
+プロジェクト体制を要員確保(要員変動への対応)
--一貫してプロジェクトにかかわり続ける人は稀。
+プロジェクトを推進する上でのコミュニケーション言語
+技術ノウハウの移転
--早い段階からの教育を!
+お客様チームのnatureを知ること
--根回しを大切に!
+ペナルティ
***SOW(Statement of Work) [#n31b79b5]
-複数の人間/組織がかかわる仕事を実施するに当たり、関係者間で認識の擦り合わせを行うために、その仕事の目標や範囲、成果物、参加メンバーの役割・権限などを記した合意文書。
**Lecture 14 "プロジェクトマネジメントの技術 - 変更管理、リスク管理、契約管理" [#p888f7fd]
***Key word [#u361f3c3]
-リスクとは?-リスク管理手順(発生確率、影響度)
-変更管理(変更要求の受け入れなど)
-契約管理の形態(相手、契約)
***品質管理:品質を確保するために欠陥を除去すること。欠陥に気づくのが遅ければ遅いほど大変! [#j975c5f5]
-欠陥とは?
++要件を満足していないもの
++設計段階/作成段階で作りこまれたエラーが顕在化したもの
++テストの実施方法に起因するもの
++システム環境に起因するもの
-品質管理の手法 [#x6224681]
--レビュー(局所レビュー)
--インスペクション
---ソフトウェア開発プロジェクトで作成された成果物(仕様書やプログラムなど)を、実際に動作させることなく人間の目で見て検証する作業を言う。(by Wikipedea)
--SEI Personal Software Process
---ソフトウェア開発における品質改善のベストプラクティス。
***変更管理 [#ad9d2799]
-変更とは?
--局面内のタスクの終了時の検証、局面完了時のレビュー/承認が済んだものに対する変更
--変更要求
---ユーザーからの変更
---トラブル対応のための修正
-変更管理とは?
--設計・開発過程で完了した成果物に対する変更要求、およびその後の一連の変更作業に対する管理。
-変更管理の手順
--一本化された変更受付窓口
--重要度、タイミング、品質への影響、経済面などの視点より変更可否を判定
--変更の影響度を正確に把握し一元的に管理
--変更要求に対する変更規模の大小を把握し、変更作業のための適切な要員配置、スケジュールおよびコスト管理の実施。
--変更を必要最小限にとどめ、変更の時期を適切にさだめることで、無用な混乱を回避し、プロジェクトの生産性低下を未然に防止。
***プロジェクトの契約管理 [#r0d1fbcc]
-契約の相手
++お客様との契約
++サブコントラクターとの契約
-契約形態
++支援契約(準委任):支援作業
---成果物完了責任なし
---支払は人時、人日ベース
++請負契約:一括請負(金額、期間)
---成果物完了責任あり
---支払は成果物ベース
***リスク管理 [#ea7ec1ff]
-リスクとは?
--損失や事故が発生する可能性のこと。
-プロジェクトマネジメントでのリスク管理の手順
++リスクの識別
++リスクの定量化
++リスク対応策の策定
++リスク対応の管理
-リスクの定量化
--リスク事象(event)
---プロジェクトに悪影響を与える可能性のある不確実な出来事や状況のこと。
--発生確率(probability)
---ある事象が発生する可能性のこと。
--影響度(impact)
---ある事象が発生した場合にプロジェクトに与える影響の度合い。
--リスク点数 = probability * impact
-リスクへの対応
++回避
++軽減
++受容
++転嫁
**Lecture 15 "ディペンダブルな情報システムを構築するために- ディペンダブル組込みOSに関する動向(課題、市場動向など)" [#w399d76c]
-独立行政法人 科学技術振興機構 屋代 眞
***Key word [#le90bd9b]
***Depndability [#xdd6ec90]
-なぜDependabilityが必要か。
--クローズドシステムからオープンシステムへと変化したから。
---人間社会、生活の情報システム依存が高まってきたkら。
---予測できないエラーや障害に対応する必要が増えてきたから。
---現在の学問分野や研究分野ではカバーされないから。
-どのように対処していくのか。
--研究中です。
***オープンシステムディペンダビリティー [#fa9e117e]
>組み込みシステムは不完全さと不確実さに起因し、未来に障害となりうる要因(開放障害要因)を宿命的に抱えている。それらの要因を顕在化する前に出来る限り取り除き、また、顕在化した後に迅速かつ適切に対応し、影響を最小にするようにマネージし、利用者が期待する便益を出来る限り安全かつ継続的に提供できること。
-開放系障害を起こす要因の最小化
--要件、仕様、設計、実装、テストのギャップに見える化
--動作解析、振る舞い検証
--動作状況の記録、説明責任マネージメント支援
--国際標準・規格
-開放系障害による影響の最小化
--実環境・実時間での仮稼働
--稼働中の予知
--障害の最小化、迅速な復旧支援
--動作状況の記録、説明責任マネージメント支援
***クローズドシステムアプローチとオープンシステムアプローチについて [#s791e3d8]
-クローズドシステムアプローチ
--単純なシステム
--一旦止めてもよい
--主に平衡系
--基礎原理の解明
--外部観測者始点
--要素還元・抽象化が可能
--強力な解
-オープンシステムアプローチ
--外に開いた複雑なシステム
--生きたまま、稼働したまま
--時間発展系
--システムの持続性、継続性と問題の解決(多様性・一回性の理解と解決)
--内部観測者視点
--要素還元・抽象化が不可能、常に全体視点
--ベストエフォートによる「運営」
**Lecture 16 テスト [#r330a93e]
-問題数(選択問題 13 + 記述問題 3)
-毎回授業にでて、話を聞いていればそれほど難しくないレベル。
***選択問題? ITSSについて [#ic4cf2f2]
***選択問題? コンピュテンシーについて [#dc5e517b]
***選択問題? PMBOKについて [#kc48ccd3]
***選択問題? ソフトウェア・ライフサイクルについて [#nb35c8b9]
***選択問題? プロジェクトマネージメント体系について [#vace6863]
***選択問題? インクリメント手法について [#t4681b55]
***選択問題? ステークホルダーについて [#q770e993]
***選択問題? 見積もりについて(規模が大きくなると小さい規模のものよりも複雑になる。単純に掛け算できない。) [#p00331b4]
***選択問題? パッケージ型開発(ERP)について [#o5cee387]
***選択問題? リスクとは? [#ib81b03a]
***選択問題? 組み込みソフトウェアについて [#ya86e356]
***記述問題1 リスクに関する問い。 [#a96344f1]
-どのようなリスクが考えられるか。
-その発生確率と影響度はどのくらいか。
-それに対してどのように事前対策するのか。
***記述問題2 マスタースケジュールの作成 [#sc281f82]
-ネットワークダイアグラムで表せ。
***記述問題3 進捗管理EVMについて [#p7e4afe3]
-それぞれの計算とその結果が何を示しているのかを記せ。
終了行:
[[前川/教育]]
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**Lecture 1 "システム開発の動向 - システム開発プロジェクト、情報白書、技術マップ" [#o2b6bf32]
***Key word [#d077112d]
-組み込みソフトウェアとグローバル化
-情報白書
-情報技術マップ
***システム開発 [#a265ed5a]
>顧客の要件に合った新しいシステム、もしくはソフトウェアを造り上げる作業
<
>システム開発に必要な3要素
+設計手法などの技術(SWENG)
+作業管理の手法(PM)
+技術者(PMを含むITエンジニア)
***プロジェクトマネジメント [#ed95dc38]
>個々人を&color(red){組織化};して&color(red){作業を順序良く};行うことにより
+決められた品質以上で(Q)
+決められた予算以内で(C)
+決められた期間以内で(D)
<
>&color(red){成果物};を作り上げること。
***情報サービス産業白書 [#a579e0d5]
>情報サービス産業の現状、基礎データ、技術、将来展望などを解説した資料
>(社)情報サービス産業協会(JISA)が毎年発行
***情報技術マップ [#bc7ae98a]
**Lecture 2 "プロジェクトマネージャの役割とキャリア - スキルとキャリア, コンピテンシー" [#geac45bc]
***Key word [#uf966ae5]
-ITSS
-コンピテンシー
***IT系の職種 [#w3ca23fb]
|職種|主な活動|h
|マーケティング|市場動向の予測/分析、事業戦略、販売戦略、実施計画策定|
|セールス|顧客への課題解決策の提案|
|コンサルタント|ビジネス課題解決のための助言、提案、カウンシル|
|ITアーキテクト|アーキテクチャ(システム方式)設計|
|プロジェクトマネジメント|プロジェクトの管理/統制|
|ITスペシャリスト|システム上の課題解決に係わるシステム設計、構築、導入、テスト|
|アプリケーションスペシャリスト|業務パッケージの開発、設計、構築/導入、テスト|
|ソフトウェアデベロップメント|ソフトウェア製品の企画、仕様設定、制作、テスト|
|カスタマサービス|オンサイトでのソフトウェア/ハードウェア導入、カスタマイズ、保守、修理|
|オペレーション|システムの運転、ネットワークの運用/監視、サービスレベル管理、機器構成管理、ヘルプデスク|
|エデュケーション|研修の企画、カリキュラム/教材開発、インストラクション|
***ITスキル標準(ITSS) [#x49b6bab]
>各種IT関連サービスの提供に必要とされる能力を明確化・体系化した指標。
>産業におけるITサービス・プロフェッショナルの教育・訓練等に有用な「ものさし」(共通枠組み)を提供しようとするもの。
***コンピテンシー [#w37dfeb1]
>スキルや知識などは表面に現れるため評価しやすい。反面、使命感や自己表現、特製、動機といった部分は、表面にはあらわれないが結果を最も左右する要因となることが多い。これがコンピテンシーである。「高い業績をあげる行動特性」とも言い換えることができる。
**Lecture 3 "システム開発プロセス(要求分析、設計、プログラミング、テスト)" [#b83ecc7e]
***Key word [#ce720d78]
-ソフトウェアライフサイクルモデル
--ウォーターフォール
--反復型
---インクリメンタル
---イテラティブ(RUP
***ソフトウェア・エンジニアリング [#z4f145c3]
+ソフトウェアの開発、運用、および保守に対する。系統的で規律に基づいた定量的なアプローチの適用、すなわち、ソフトウェアに対するエンジニアリングの適用。
+1のようなアプローチに関する研究
***ソフトウェア・ライフサイクル [#t6ea716a]
>ソフトウェアの開発計画策定から、開発実施、保守までの一連の活動
***ソフトウェア・ライフサイクル・モデル [#ue7f70fd]
>開発プロセスののこと。
|計画|要件定義|外部設計|内部設計|開発実施|統合テスト|システムテスト|保守|
+ウォーターフォール型
>開発工程を局面に分割し、各局面の成果物を次局面に引き継ぐ。
--長所
---局面の成果物が明確。
---分業が可能。
---コーディング前に設計が確定する。
--短所
---要件変更への対応が難しい。
---利用者にシステムを見せられるのはプロジェクトの後半
---上流工程で混入した欠陥の検出が遅れがち。
---未経験技術・新製品を使う場合、下流で問題が出る危険性大。
<
+反復型
--長所
---ユーザの要望に合ったソフトウェアが作りやすい
---出来上がった仕様、ソフトウェアを都度、ユーザに確認の上進められる。
---未経験技術、新製品を使う場合、早い時点で検証ができる
--短所
---開発範囲が決まりにくい
---開発の全体計画が確定しにくい
---契約書が作りにくい
---全体的に要員ははじめから用意する必要あり。
--インクレメンタル
>ソフトウェアをいくつかの部分に分割し、順次開発・リリースを行う。
>基盤部分から業務機能部分へ
<
--イテラティブ
>短いサイクルで反復を繰り返し、順次リリース。
>ソフトウェアの全体を最初は薄く作り、徐々に肉付けしていく方法。
>動くものを早くリリースすることで、開発に伴うリスクを早期に低減させる。
<
+アジャイル型
>基本的にはイテラティブ型
>要件は変更するという前提のもとに、変化への対応のコストを最小化
>反復サイクルは1週間から3か月程度と短く、ユーザーからのフィードバックをより頻繁に得る。
>開発者間、および開発者とユーザーのコミュニケーションを重視。
<
**Lecture 4 "プロジェクトとは、プロジェクトマネジメントの技術体系 - "プロジェクトとは"事例演習" [#u265cb4f]
***Key word [#dc1c8bfd]
-プロジェクトの定義
-PMBOK
-ステークホルダー
***プロジェクトの定義 [#oeaa9457]
+人により遂行される。
+使用資源の制限がある。
--&color(red){Cost};:使えるお金と労力が決まっている。
+計画され、遂行され、管理される。
+有期性がある。
--&color(red){Delivery};:一定の期間に完成させる。
+成果物やサービスの独自性がある。
--&color(red){Quality};:作り出すものが決まっている。
***PM Body of Knowledge(PMBOK) [#k414c838]
>プロジェクトマネジメントの基礎知識体系
***ステークホルダー [#u42d2fbd]
>企業・行政・NPO等の利害と行動に直接・間接的な利害関係を有する者を指す。 また、日本語では利害関係者という。(wikipediaより)
***プロジェクトマネジメント技術の体系 [#b664a972]
|プロジェクトの計画|トラッキングとコントロール|プロジェクトの完了|
|開発方法論と工程、見積もり、スケジュールの作成、品質管理計画|進捗、コスト、品質|~|
|>|契約管理|~|
|>|リスク管理|~|
**Lecture 5 "プロジェクトマネジメントの技術 - プロジェクト計画(見積り)" [#kd6011ae]
***Key word [#mc2aa925]
-何を見積もるのか(規模、工数、…)について
-見積もり手法
***プロジェクトマネジメント計画書 [#k80b3e56]
>成果物、予算、期間が決まっている時に具体的なアプローチ方法を文書化したもの。
***各種見積もり手法 [#o5f5cda1]
-局面工数配分法
>ある局面から作業を見て、開発の費用を予測する考えるやりかた。
--規模から工数を導き出す。
<
-ファンクション・ポイント(FP)法
>ファンクションのサイズや数からどのくらいの予算がかかるか推測するやりかた。
**Lecture 6 "プロジェクトマネジメントの技術 - プロジェクト計画(マスタースケジュール、演習)" [#ef5afda3]
***Key word [#ke804569]
-ネットワークダイアグラムのAOA
-トラッキングとコントロールの対象の4項目
***マスタースケジュール [#i64a2363]
>プロジェクトを開始する前の計画書
>作業の順序と所要時間を示す。
-ガンチャート
--依存関係がわかりずらい。
-ネットワークダイアグラム
--作業の順序、作業相互の依存関係がわかりやすい
--Activity-On-Arrow(AOA)を使用。
-Work Breakdown Structure(WBS)
--細分化された作業項目を明記。
***トラッキングとコントロール [#p1e17ea4]
>プロジェクトを実行するときの技術
-トラッキング
--状況の継続的な把握
-コントロール
--計画から逸脱した時の対策
-トラッキング、及びコントロールの対象
--品質(Quality)
---成果物が、指定の条件や使用に従い、またプロジェクトの基準や標準手順に則って、一貫性を持って作成されることを検証する。
--進捗(Delivert)
---プロジェクト全体/各局面/個別タスクについて、計画に対する進捗状況を把握・評価し、実施成果を確認する。
--コスト(Cost)
---費目別に、コスト・プランに対する実績値を把握し、計画の膨れ上がりをコントロールする
--リスク
---リスク状況の変化を監視し、ひつよな対応を策定、実施し、対策の実施状況を確認する。
**Lecture 7 & 8 "プロジェクトマネジメントの技術 - 進捗管理EVM" [#hf08781d]
-日本IBM 箱嶋 俊哉さん
***Key word [#u497b473]
-傾向の把握:BAC,PV,EV,AV
-差異の把握:SV,CV,SPI,CPI
-今後の予測:ETC,EAC,VAC
-EMV
-良い進捗:(SV>0) or (EV>0) or (SPI > 1) or (CPI > 1)
-悪い進捗:(SV<0) or (EV<0) or (SPI < 1) or (CPI < 1)
***Earned Value Management(EVM) - 定量的な進捗マネジメント手法 - [#o57bd144]
>従来の進捗管理では局面ごとに進捗を測る&color(red,){ものさしが異なる};。
-予定と実績(コスト)のみ表示
-成果物数/工数ベース
<
>なのに対しEVMではプロジェクト全体を通じて進捗を測る&color(red,){ものさしが同じ};。
-予定と2種類の実績(コストと出来高)を表示
-コストベース
-重み付け
<
>EMVで用いる基本的な指標
|略語|正式名称|式|意味|
|BAC|Budget At Completion||プロジェクト終了までの総合コスト|
|PV|Planned Value||各予想出来高に対するコスト(ベースライン)|
|EV|Earned Value||各実績出来高に対するコスト|
|AC|Actual Cost||実際に使用したコスト|
|SV|Schedule Variance|EV - PV|スケジュール差異|
|CV|Cost Variance|EV - AC|コスト差異|
|SPI|Schedule Performance Index|EV/PV|スケジュール効率指数|
|CPI|Cost Performance Index|EV/AC|コスト効率指数|
|EAC|Estimate At Completion|AC + (BAC - EV)/CPIなど|完了時の予想コスト|
|ETC|Estimate To Complete|EAC - AC|残っている作業に対する予測コスト|
|VAC|Variance At Completion|BAC - EAC|プロジェクト終了時のコスト差異|
<
>差異と効率指数が示す内容
-SV (スケジュール差異)
--SV > 0 進み
--SV = 0 オンスケジュール
--SV < 0 遅れ
-CV (コスト差異)
--CV > 0 予算内
--CV = 0 予算通り
--CV < 0 コスト超過
-SPI (スケジュール効率指数)
--SPI > 1 早い
--SPI = 1 予定通り
--SPI < 1 遅い
-CPI (コスト効率指数)
--CPI > 1 予算より少ない
--CPI = 1 予算通り
--CPI < 1 予定より多い
<
>EVMにおける分析の手順とポイント
+累積データの調査(PV,EV,AC.BACなど)
--全体的な傾向を見る
--ただし、累計データではマイナスの差異が隠れてしまう可能性がある。
+差異に注目(SV/CV,SPI/CPIなど)
--プラスの際に説明がつくのか。
+当期での差異を見る。
--傾向の始まりや著しい差異
+重要性の識別基準
--差異が±10%超え
--突然の傾向変化
**Lecture 9 & 10 "パッケージ型開発(ERP)におけるプロジェクトマネジメント" [#d614dac8]
-アイ・スター 小山 宗司さん
***Key word [#w65098ba]
-従来型システム開発とEPRプロジェクトの違い
-Fit/Gap分析とは
***Enterprise Resource Planning(EPR) [#ga4cbf73]
+EPRの概念:
--企業グループ全体(Enterprise)の業務プロセスの簡素化、統合化を実現し、管理レベルの向上と経営資源(Resource)の有効活用(Planning)により、経営への貢献を行う。
+EPRパッケージの条件:
--基幹業務をカバーしていること。
--統合システム、統合データベースであること。
--標準業務プロセスが提供されていること。
+EPRによる統合システム:
--製造業での基幹業務機能を提供
--小売業での基幹業務機能を提供
+EPR導入の狙い:比較的短期間に、業務が使える情報システムが作れる。
--業務改革の推進
--スピード営業
--業務の簡素化、効率化
--グローバル対応、情報の共有化
--開発・保守コスト削減と期間短縮
--SCM・CRMの基盤
+EPRの魅力:システムを効率よく、品質良く、いかに開発するかよりも、どのようにパッケージされたものを使いこなすか!
--統合システムの実現
--BPRの道具としての活用
--機能の広がり
--テンプレートの活用
--最新IT技術への追随
--開発・保守の生産性向上
***従来型システム開発プロジェクトとEPRプロジェクトの違い [#h7d9d105]
>従来型(オーダーメイド型)
-開発要件を満たすように1からプロジェクトを組んでいく
<
>EPR型(レディメイド型)
-提供されている機能が利用可能かを確認 => Fit/Gap分析
-提供機能を自社向けにカスタマイズ => プロトタイプ開発
-不足機能を追加開発(Add-on)し、統合テスト実施
-ERPシステムにデータ移行 => 本番稼動
**Lecture 11&12 "国家レベルのプロジェクトについて" [#x82251e0]
- YS Kim 先生
***課題レポート4 政府プロジェクトとIT [#xf4c0363]
-"YK Kim氏の講義の中で、「Developing countryの大きな問題のひとつに政府や公務員の腐敗があり、ITはその問題の解決手段となる。」との話がありました。なぜ、Itはその解決手段となるのか。想定される具体例をあげて説明せよ。尚、必ずしもNepal政府での実際の事例でなくてもよい。"
-ワードにて。
**Lecture 13 "グローバルプロジェクト - オフショアー開発でのプロジェクトマネジメント" (テスト範囲外)[#zd11ee11]
- 富士通 菅沼氏
***Key word [#t1435961]
-海外プロジェクト推進する上で考慮しておくべき事項
--オフショア故に複雑となる事柄(コミュニケーションの制約・言語、文化)
--SOW(Statement of Work)
***海外プロジェクト推進する上で考慮しておくべき事項 [#sed39c4e]
+お国の事情・お客様の環境を認識してのプロジェクト推進
--無血クーデターが起こった。
+プロジェクト体制を要員確保(要員変動への対応)
--一貫してプロジェクトにかかわり続ける人は稀。
+プロジェクトを推進する上でのコミュニケーション言語
+技術ノウハウの移転
--早い段階からの教育を!
+お客様チームのnatureを知ること
--根回しを大切に!
+ペナルティ
***SOW(Statement of Work) [#n31b79b5]
-複数の人間/組織がかかわる仕事を実施するに当たり、関係者間で認識の擦り合わせを行うために、その仕事の目標や範囲、成果物、参加メンバーの役割・権限などを記した合意文書。
**Lecture 14 "プロジェクトマネジメントの技術 - 変更管理、リスク管理、契約管理" [#p888f7fd]
***Key word [#u361f3c3]
-リスクとは?-リスク管理手順(発生確率、影響度)
-変更管理(変更要求の受け入れなど)
-契約管理の形態(相手、契約)
***品質管理:品質を確保するために欠陥を除去すること。欠陥に気づくのが遅ければ遅いほど大変! [#j975c5f5]
-欠陥とは?
++要件を満足していないもの
++設計段階/作成段階で作りこまれたエラーが顕在化したもの
++テストの実施方法に起因するもの
++システム環境に起因するもの
-品質管理の手法 [#x6224681]
--レビュー(局所レビュー)
--インスペクション
---ソフトウェア開発プロジェクトで作成された成果物(仕様書やプログラムなど)を、実際に動作させることなく人間の目で見て検証する作業を言う。(by Wikipedea)
--SEI Personal Software Process
---ソフトウェア開発における品質改善のベストプラクティス。
***変更管理 [#ad9d2799]
-変更とは?
--局面内のタスクの終了時の検証、局面完了時のレビュー/承認が済んだものに対する変更
--変更要求
---ユーザーからの変更
---トラブル対応のための修正
-変更管理とは?
--設計・開発過程で完了した成果物に対する変更要求、およびその後の一連の変更作業に対する管理。
-変更管理の手順
--一本化された変更受付窓口
--重要度、タイミング、品質への影響、経済面などの視点より変更可否を判定
--変更の影響度を正確に把握し一元的に管理
--変更要求に対する変更規模の大小を把握し、変更作業のための適切な要員配置、スケジュールおよびコスト管理の実施。
--変更を必要最小限にとどめ、変更の時期を適切にさだめることで、無用な混乱を回避し、プロジェクトの生産性低下を未然に防止。
***プロジェクトの契約管理 [#r0d1fbcc]
-契約の相手
++お客様との契約
++サブコントラクターとの契約
-契約形態
++支援契約(準委任):支援作業
---成果物完了責任なし
---支払は人時、人日ベース
++請負契約:一括請負(金額、期間)
---成果物完了責任あり
---支払は成果物ベース
***リスク管理 [#ea7ec1ff]
-リスクとは?
--損失や事故が発生する可能性のこと。
-プロジェクトマネジメントでのリスク管理の手順
++リスクの識別
++リスクの定量化
++リスク対応策の策定
++リスク対応の管理
-リスクの定量化
--リスク事象(event)
---プロジェクトに悪影響を与える可能性のある不確実な出来事や状況のこと。
--発生確率(probability)
---ある事象が発生する可能性のこと。
--影響度(impact)
---ある事象が発生した場合にプロジェクトに与える影響の度合い。
--リスク点数 = probability * impact
-リスクへの対応
++回避
++軽減
++受容
++転嫁
**Lecture 15 "ディペンダブルな情報システムを構築するために- ディペンダブル組込みOSに関する動向(課題、市場動向など)" [#w399d76c]
-独立行政法人 科学技術振興機構 屋代 眞
***Key word [#le90bd9b]
***Depndability [#xdd6ec90]
-なぜDependabilityが必要か。
--クローズドシステムからオープンシステムへと変化したから。
---人間社会、生活の情報システム依存が高まってきたkら。
---予測できないエラーや障害に対応する必要が増えてきたから。
---現在の学問分野や研究分野ではカバーされないから。
-どのように対処していくのか。
--研究中です。
***オープンシステムディペンダビリティー [#fa9e117e]
>組み込みシステムは不完全さと不確実さに起因し、未来に障害となりうる要因(開放障害要因)を宿命的に抱えている。それらの要因を顕在化する前に出来る限り取り除き、また、顕在化した後に迅速かつ適切に対応し、影響を最小にするようにマネージし、利用者が期待する便益を出来る限り安全かつ継続的に提供できること。
-開放系障害を起こす要因の最小化
--要件、仕様、設計、実装、テストのギャップに見える化
--動作解析、振る舞い検証
--動作状況の記録、説明責任マネージメント支援
--国際標準・規格
-開放系障害による影響の最小化
--実環境・実時間での仮稼働
--稼働中の予知
--障害の最小化、迅速な復旧支援
--動作状況の記録、説明責任マネージメント支援
***クローズドシステムアプローチとオープンシステムアプローチについて [#s791e3d8]
-クローズドシステムアプローチ
--単純なシステム
--一旦止めてもよい
--主に平衡系
--基礎原理の解明
--外部観測者始点
--要素還元・抽象化が可能
--強力な解
-オープンシステムアプローチ
--外に開いた複雑なシステム
--生きたまま、稼働したまま
--時間発展系
--システムの持続性、継続性と問題の解決(多様性・一回性の理解と解決)
--内部観測者視点
--要素還元・抽象化が不可能、常に全体視点
--ベストエフォートによる「運営」
**Lecture 16 テスト [#r330a93e]
-問題数(選択問題 13 + 記述問題 3)
-毎回授業にでて、話を聞いていればそれほど難しくないレベル。
***選択問題? ITSSについて [#ic4cf2f2]
***選択問題? コンピュテンシーについて [#dc5e517b]
***選択問題? PMBOKについて [#kc48ccd3]
***選択問題? ソフトウェア・ライフサイクルについて [#nb35c8b9]
***選択問題? プロジェクトマネージメント体系について [#vace6863]
***選択問題? インクリメント手法について [#t4681b55]
***選択問題? ステークホルダーについて [#q770e993]
***選択問題? 見積もりについて(規模が大きくなると小さい規模のものよりも複雑になる。単純に掛け算できない。) [#p00331b4]
***選択問題? パッケージ型開発(ERP)について [#o5cee387]
***選択問題? リスクとは? [#ib81b03a]
***選択問題? 組み込みソフトウェアについて [#ya86e356]
***記述問題1 リスクに関する問い。 [#a96344f1]
-どのようなリスクが考えられるか。
-その発生確率と影響度はどのくらいか。
-それに対してどのように事前対策するのか。
***記述問題2 マスタースケジュールの作成 [#sc281f82]
-ネットワークダイアグラムで表せ。
***記述問題3 進捗管理EVMについて [#p7e4afe3]
-それぞれの計算とその結果が何を示しているのかを記せ。
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